テスラ、Twitter社買収、解雇宣告に見る、アメリカと日本の働くの違いを考える

解説

最近話題になっている、アメリカ自動運転車大手のテスラがTwitter社を買収したニュース。

一見、関連性のないように思える両社なので、驚きましたが当然こういう事が起こるのが、アメリカらしいなと思いました。

そしてこのニュースで、僕がもっとも注目したのが、

イーロンマスク氏による、突然の解雇宣告です。

「えっこんなにラフに解雇するの?」

と買収云々よりも僕は驚きました。

そしてなんと約7500人いた従業員が5000人ほど退職したとか。

日本とアメリカの価値観の差、かもしれませんが、

このニュースが「日本」「アメリカ」の仕事や働くの違いを物語っていると感じた為、

この話題をピックアップして本記事のテーマとしようと思います。

「えっこんなにラフに解雇するの?」と感じた理由

日本では、そうそう簡単位に解雇はできないし、業績が悪くても「即解雇」は基本的にはありません。

アメリカであれば利益が上がらなければ、業績が悪くなれば「解雇されるのは当たり前」という風潮があるのかもしれません。

でもこれは企業は利益を上げる、従業員は会社に給与をいただく以上貢献する、という「ビジネス」として割り切って考えれば当たり前の話なのかもしれません。

ただ、所定の手続きなどはあるにしても、メール一つで勤務を続けるかどうかのジャッジを委ねるあたりは、すごいなと感じました。

それでいて5000人ほどが辞めていくのもすごいなと。「転職が当たり前」という文化も感じました。

マスク氏が「3ヶ月分の給与で」といったそうですが、これが通常の退職金+αなのかは分かりませんが、中々日本では「じゃ、それで辞めます」とも簡単には言えないですよね。

日本とアメリカの決定的な差

アメリカは利益にコミットする、完全な成果主義の典型。

ビジネスなので利益を上げるというのは当たり前の話ですが、日本ではそこかオブラートに包まれている事が、アメリカでは露骨に出ているんですよね。

売上が上がらなければ、景気が悪くなれば解雇することもやむを得ない、転職したければ転職するのは普通な事。

日本では、業績が悪くても、利益出ていなくても、会社は簡単には解雇できないし、転職もしづらいものというような「意識の違い」は日本とアメリカの決定的な差のように思います。

アメリカやばくない?ハングリーすぎやん!

と思いますが、

だからこそ、アメリカは世界一の経済大国であって、テスラやGoogle、Amazonなどのビッグカンパニーが出現してくる所以なのかもしれないですね。

どちらが良い、というのはありませんが、今回のテスラとTwitterの件は日本とアメリカの違いがわかるエピソードだったと思います。

マスク氏の「赤字を解消できなければ、破綻もやむなし」発言について

結局、赤字が続いているTwitter社。

解雇だけではなく、売上、利益が戻らなければ破綻もやむを得ないと発言しているらしい・・・

となると・・・

解雇宣告にはのらずに残った人達には、まだまだ不安がつきまとうことに。

会社に利益がなければ、破綻するには当然ですが、これも事前に発言してしまっているわけです。

ひー!!!!!

従業員からしたら不安だし、ますます転職を考えたくもなってしまいそうですね。

「日本的」「アメリカ的」どちらが幸せか

結論、「答えはない」と思います。

日本は日本で戦時下を乗り越え、経済発展を遂げ、今の日本になりました。

これは日本のこれまで築いてきたものによると思いますし、安心、安全、平和な日本にいれる事に感謝しないといけないなと感じます。

アメリカの場合は、すべての人に実力があり、結果が出せれば道を開ける可能性があるということ。

その分、格差もあるでしょうが、公平なフィールドがあるようにも思います。

僕も大企業と呼ばれる会社にいますが、

僕が所属している部門に限って言えば、純日本的な発想、仕組みが強いです。

会社の規模感や風土的には、どっしりと構えられているところはあるが、正直言って、退屈です。

ベンチャーマインドもない組織でゆるーりと働くというのが、日本の大手企業では特徴としてあるのかもしれません。

これからの働き方を考えるいい機会

僕は今回のニュースが、個人的にも今後の自分の仕事を考えるきっかけになりました。

アメリカはこんなにも会社や仕事に対しての捉え方が違うのかと。

日本はなんて優しいんだ、とても丁寧に会社に守られているんだろうと。

でも、日本も少しずつアメリカ的発想に近づいてきています。

ジョブ型、成果報酬、職務給なんて言葉が出てきたかと思えば、

岸田首相も、「ジョブ型へ!」と労働市場の改革を明言しています。

アメリカのような働き方にすぐになるとは思いませんが、近からず遠からずになっていくのかもしれません。

僕も今回でいう「アメリカ的発想」をするのであれば、

「大手企業にいても安心ではない」

むしろ「スキルを高められない環境」の方が不安に感じるようになりました。

まとめ【この記事で伝えたいポイント】

伝えたいポイント5つ
  • イーロンマスク氏によるTwitter社買収&解雇宣告について 「こんなにもラフに解雇するのか?」
  • 日本とアメリカの働き方の「決定的な差」
  • アメリカにおける解雇と転職のハードルに低さ
  • 日本とアメリカの発想は全然違うが、アメリカに近づいている(岸田首相も明言)
  • 僕の結論:「大手企業にいても安心ではない」「むしろスキルが高められない環境が不安」

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