「30代」
「このままでいいのだろうか?」
そんな事を思い、「転職を考える」事が多い世代ではないでしょうか?
そんな時に重視するポイントとして
とりあえず「大きな会社」に入って長く働きたいという考えから、ふわっとした大手企業のイメージで入社を検討する事もあるかと思います。
でもそんな「大企業」と呼ばれるような会社に入社するのって実際どうなんだろう?
大企業に入るメリットってどんなところ?
メリットにばかり目が向きすぎてデメリットが分からない。
そんな疑問にお応えすべく、従業員100人→従業員3000人企業に転職して思う事と題して、中小企業から大企業に30代で入社してみて感じる事をまとめてみました。
そもそも大企業って?そんなに凄いの?
大企業ってそんなにいいのか?
まず大企業とは何か?
一言でいえば、資本金が3億円以上で従業員が300人以上の企業を大企業と定義します。
「意外にそのくらいの規模から大企業になるんだ!そう考えると意外ふすと大企業って多いのでは?」
と思うかもしれませんが、大企業の割合は日本においてはかなり少ないです。
ちなみに日本では99%以上が中小企業になるようです。
僕の勤める企業はグループ全体では数万人の会社ですが、単体でいえば従業員3000人足らずの会社なので、それほど大企業感?はなかもしれませんがここでは、上記の基準に当てはめて大手企業と定義します。
「大企業」のワードの印象程、仕組みが整っていない
これは、僕の主観かもしれませんし、僕のいる会社ではかもしれませんが、大手で従業員が多いからといって実は内部は全然分業されていなかったり、行き当たりばったりだなと感じる部分があります。
どうしても大企業に入れば一生安泰と思ったり、ぬくぬく過ごせて、会社の仕組みも整っていて、大企業に入れば何でも叶う、物凄く働きやすいという印象になりがちですが、それは幻想です。
中には僕が知らないだけで、そういう会社もあるのかもしれませんが基本的には「そんな会社はない」と認識しておいた方がいいと思います。
大企業に入るメリットは?30代で入社してみてどう?
経営基盤が安定している
これは、どこの大企業も一様ではありませんが、基本的には資金力があって、経営的な安定性はあると思いますので、簡単には経営悪化しない、倒産しないというのがあると思います。
僕は前職で従業員が100名足らずの会社にいたのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアッという間に業績が悪化しました。
「こんなにすぐ会社って傾くんだ」と感じていたのを覚えています。
そういう意味では大企業に入る方が、会社の業績への不安は少ないので、特に30代以上で家庭があったり、長く腰を据えて働きたい方にはメリットが大きいですね。
従業員3000人規模の会社ってどんな感じ?入社して感じる事は?
まずは、会社の規模が大きいので様々な制度があったり、働きすぎの抑制やコンプライアンスの重視などは徹底されている印象です。
残業はサービス残業が当たり前の環境からサービス残業はなくなりました。
働く中で何かあれば相談先もあり、声を上げやすい環境ですし産休育休の制度や性別を問わない働き方の推進等も進んでいる印象です。
お休みも比較的多く、有給なども取りやすい環境です。
有給については正直前職では「取れなくて当たり前」だと思っていましたが、今は「取ってくれないと困る」というスタンスなのでそういう点でも大企業は違うなあとは感じます。(どこの会社もそうとは限りませんが)
従業員3000人規模の会社に入社して変わった事?
入社して良い方向に変化した事は以下になります。
- 労働時間変わった。サービス残業が当たり前の環境→サービス残業はなくなり、労働時間は減った
- 給与が上がった。残業は減ったが給与は上がった。
大企業に入るデメリットは?
問い合わせ先に困る
これは入社してみて最初に感じたのですが、問い合わせしたい時にどこに問い合わせすれば分からなかったり、窓口がコールセンターのようになっていて担当の人が決まっていない事です。
特に入社してすぐだと手続き等が多く、何かと誰かに聞きたい事も多かったので、問い合わせ先がどの部署のどの窓口になるのかを探す形になるので、そこが少し大変でした。
大企業だからといって「絶対安定」の保証はない
大企業に入社しても絶対に安定しているとは限りません。
年功序列や終身雇用は崩壊していると言われているし、大手でも倒産する事もあれば、大リストラをする事もあります。
なので、大企業に入社しただけでは安定は手にできないと考えたほうがいいでしょう。
そこに入って何をするか、の方が重要だと思うので。
大手病になっている人が多い
よく「大手病」なんて言われますが、大手企業には少なからずあぐらをかいている人もいます。
大手では、人も多く一人一人が目立ちづらいという点があると思います。
その為、1人が仕事をしていなくても誰かがカバーしていたり、中小企業ほど1人の仕事ぶりがダイレクトに会社の業績に関わる事は少ないのではないかと思います。
大手にいるという安心感や優越感などにあぐらをかいて、意識が高くない、のんびりまったりしている、またそんな風土を感じてしまう事は僕自身もあるので、そこが物足りなさになっているところはあります。
「面白み」に欠ける
大企業は良くも悪くもですが、会社の体制や基盤は出来上がっています。
なので業務フローがマニュアル化されていたり、ありきたりな仕事が多かったりと、ベンチャー企業や中小企業に比べても、これkら作り上げていく事や、会社の中である程度裁量を持ってやりたい人からすると面白みが少ないとは思います。
まとめ【大企業に入るのも善し悪し】
大企業に入れば、一定の安心感は得られると思いますし、30代から長く腰を据えて働くには良い環境と言えると思います。実際僕も先々見据えて大企業に入る方が…のように考えていた部分もあります。
行きたいと思う大企業があれば挑戦するべきだと思うし、間口は開かれているとは思います。
ただ大企業とか中小企業とかは関係なく、大事なのは会社の名前や規模、安定感ではなくて「そこで何をするか。」だと思います。仕事のできる人はどこに行ってもできますし、大企業に執着する人ほど、入社した時に幻滅する事もあると思います。
なので、会社の規模よりも仕事の中身やどう働きたいか、等に目を向けて仕事探しをする方が、最終的には仕事時間が充実すると思います。
そこを冷静に考えて、転職先を探してみてください。
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